戸渡阿見公式サイト
ととあみ京劇
「漢津口」
「漢津口」 左:馬童、右:関羽(戸渡阿見)

 京劇は、人民大会堂にて王金(おうきんろ)氏と葉蓬氏に正式入門、 1999 年 10 月「西遊記」、同 12 月「虹橋贈珠」での二郎神役、 2000 年7月「古城の再会」での関羽役、 2002 年3月「漢津口」での関羽役などを演ず。また 2003 年2月、シドニー・オペラハウスにて「シドニー京劇公演」に出演し、絶賛を博す。 2002 年 8 月、中国中央電視台( CCTV )主催「第4回国際京昆アマチュアテレビ大コンクール」(中国)に出場、「漢津口」の関羽を演じ、参加者一千人中金龍賞を受賞。受賞後の 2002年12月4日、その高い芸術性を評価され、北京市立北京京劇院二級京劇俳優に認定される。

北京京劇院正団員、黒龍江省京劇院客演団員、梅蘭芳基金会理事長、黒龍江省京劇院京劇振興協会会長。中国国立戯曲学院客員教授、北京戯曲職業学院名誉院長、北京戯曲職業学院客員教授、中国老教授協会名誉教授。 北京戯校教育発展基金会会長。

 戸渡阿見が代表を務める特定非営利活動法人 世界芸術文化振興協会 (IFAC) では、中国の伝統芸術である京劇の世界的普及にも貢献しています。会長である戸渡阿見は、自らも中国京劇界の泰斗・王金(おうきんろ)氏及び葉蓬氏に拝師の儀を通して入門、北京市立北京京劇院二級京劇俳優(平成 14 年 12 月)に認定されています。

IFAC では、日本で京劇公演を開催するほか、 2003 年2月には、オーストラリアのシドニー・オペラハウスで、梅蘭芳(メイランファン)京劇団と協力して「シドニー京劇公演」を開催しました。「梅蘭芳京劇団」は、中国では知らない者のない有名京劇団で、日本で言えば、二期会や N 響( NHK 交響楽団)のような存在です。また梅蘭芳京劇団は、北京京劇院に属する複数の京劇団の中心となる京劇団なのです。

 この、「梅蘭芳京劇団」の創設者・梅蘭芳氏は世界的に有名な京劇俳優で、アメリカやヨーロッパでの京劇公演を次々と成功させた方です。その彼の最後の夢が、シドニーのオペラハウスで京劇を行なうことでありました。志果たせず梅蘭芳氏が亡くなった後、その遺志はご子息の梅葆玖(メイ・パオチュウ)氏に引き継がれましたが、長らくその夢を実現できずにいました。

 それを聞いた梅蘭芳基金会理事長でもある会長の戸渡阿見が、シドニーと「梅蘭芳京劇団」の橋渡しをして、遂に実現したのがこの京劇公演だったのです。この公演では、戸渡阿見も「漢津口」という演目で関羽を演じ、満席に近い観客も、大絶賛でした。まさに、この時に日・豪・中3カ国の芸術文化が深く交流したのです。

2006 年 11 月には、中華人民共和国文化部、中華人民共和国駐日本国大使館主催、特定非営利活動法人 世界芸術文化振興協会( IFAC )共催で、「中国文化フェスティバル 2006 」の一環として、「世界初・薪能と薪京劇の競演」を東京・六本木ヒルズで開催しました。

 日本の伝統芸術である能と、中国の伝統芸術である京劇(昆劇)の競演によって、両国の芸術文化の交流を行ったのです。ですから、「楊貴妃」と「項羽」という、日本人にも大変馴染みの深い人物の物語を、能と京劇(昆劇)という、それぞれの芸術表現で上演しました。

 物語を比較すると、京劇と昆劇では、楊貴妃や項羽の生前のドラマを中心に描いており、能ではそれぞれの死後のドラマを描いています。ですから、京劇や昆劇と能と、両方があって、初めて楊貴妃と項羽のドラマが完結するとも言えます。すなわち、この日は中国と日本の演目が、お互いを補い合うような舞台となったのです。

「虹橋贈珠」 二郎神(戸渡阿見)
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二郎神(戸渡阿見)
「西遊記・孫悟空」 唐皇(戸渡阿見)
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